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【スリット応力解放法】
■光学的全視野計測を用いた
応力解放法による現有作用応力計測技術
●
スリット応力解放法とは
この技術は、光学的全視野ひずみ計測装置を用いた応力解放法による現有作用応力の計測技術です。
計測原理は、一様に応力が作用しているコンクリート部材の表面に作用応力方向に対して垂直にスリットを切削し、発生するスリット周辺の解放ひずみをデジタル画像相関法によって解析するものです。画像の読み取りは専用のラインセンサスキャナタイプ全視野ひずみ計測装置を用いている事が特徴です。(特許出願中)
ラインセンサスキャナタイプ全視野ひずみ計測装置と計測状況
●
主な特徴
◆
スリット応力解放法は、スリットを切削する前後のスリット周辺部をラインセンサスキャナタイプ全視野ひずみ計測装置で撮影します。
◆
ラインセンサスキャナタイプ全視野ひずみ計測装置で撮影した画像を、デジタル画像相関法による画像解析により解放ひずみ分布を求めます。
◆
この方法では、スリット近傍の微小領域まで高精度なひずみ分布計測を行うことができます。また、FEM解析による逆解析を行い、計測した解放ひずみ分布を元にしてコンクリート部材の現有応力を推定することができます。
◆
PC構造物では、現有作用応力よりプレストレス量の推定ができます。また、PC橋の復元設計の資料としても活用できます。
●
現有作用応力計測事例
解放ひずみ分布例
対称点間距離変化率分布例
0〜20mm区間の拡大図
対称点間距離変化率分布例
0〜100o区間
解析値と計測値の比較例
●
スリット応力解放法による現有作用応力計測の手順
1.
鉄筋探査により計測位置を特定します。
2.
ひずみ計測位置を平坦にし、洗浄液(アセトン等)で清掃し、画像収得用の模様を付けます。
3.
スリット切削位置のマーキングを行います。
4.
光学式全視野計測装置により、応力解放前のコンクリート表面を計測します(初期画像)。
5.
応力作用方向に対して直角方向にコンクリートカッターでスリットを切削します。
6.
再度、光学式全視野計測装置により、応力解放後のコンクリート表面を計測します(変形後画像)。
応力解放前の表面状況
ラインセンサスキャナタイプ全視野ひずみ計測装置での計測(初期画像を計測)
スリット切削状況
応力解放後の表面状況
ラインセンサスキャナタイプ全視野ひずみ計測装置での計測(変形後画像を計測)
撮影画像
ラインセンサスキャナタイプ
全視野ひずみ計測装置
■
共同研究
本技術は、長崎大学大学院工学研究科インフラ長寿命化センター(松田浩教授)、佐賀大学大学院工学系研究科(伊藤幸広准教授)、(株)K&Tこんさるたんと、との共同研究成果です。 また、国土交通省建設技術研究開発助成制度の補助を得ています。